日本平和大会㏌沖縄

○沖縄の空は誰のもの 
 2019年11月8・9日の2日間の日程で、沖縄で開催された日本平和大会と、10日の京都代表団のオプションツアーに参加してきました。
 久しぶりの沖縄です。8日は、伊丹空港7時集合と言う事で、4時起き。嵐電はまだ動いていないので、阪急西院まで歩き、阪急、モノレールに乗り継ぎ少し早い目に大阪空港に到着しました。
 毎回、那覇空港に着陸する時、沖縄の空はアメリカのものだと実感する。数十キロのおよび低空飛行を続け那覇空港に降り立つ。本当に危険だ。高度300メートル以上は米軍の空域のため、民間機は低空飛行を強いられています。
 沖縄に降り立つと、暖かさで沖縄に来たと実感する。京都の最低気温は一桁なのに沖縄では最低気温が20度を超えています。
 まずは、貸し切りバスで「辺野古ゲート前座り込み連帯行動」へ。バスは、北海道や静岡県などの代表の方と一緒になり、バス中で自己紹介。それぞれの沖縄や平和への思いを熱く語り合いながら辺野古へと向いました。
皆さん、いろんな思いを語り、バスに乗られた地元のお世話の方も、場所・場所でマイクを挟みその場所の歴史や現状なども話していただき、辺野古につくまでみんなにマイクが回るのかなと心配しながらのバスでの時間でした。
○辺野古ゲート前座り込み連帯行動 
 辺野古ゲート前では、即位祝賀パレードが行われ、機動隊全員が東京に動員され、機動隊なしで土砂の搬入が出来ないとのことでした。埋め立て土砂は、量でいえば5年たってわずか1.5%にしかならず、搬入するダンプの台数も軟弱地盤が明らかとなり、1日150台と、昨年の1/3に。ダンプの荷台の土砂の量もスカスカの状態ということで、完成はいつになるのかわからないとのことでした。完成のめどもなく、工事は止められないとあきらめさせるためのアリバイ作りの土砂投入に毎月、5億も6億もの税金が使うのではなく、豪雨・台風被災者への支援をと仰っていました。

○開会集会
 午後6時半からは、豊見城市立中央公民館での平和大会開会集会。会場いっぱいの1,000人の参加者の熱気にあふれています。
 オープニングの歌声。米軍基地を作るより、首里城債権をとの呼びかけの後、玉置デニー沖縄県知事、山川仁豊見城市長、赤嶺政賢衆議院議員、伊波洋一・高良鉄美参議院議員、韓国からのゲストからの力強い連帯のあいさつを受けました。
 玉置デニー知事は、沖縄での平和大会開催に感謝しつつ、沖縄県民の心の拠り所で今年やっと全体が完成した首里城が焼失したことに触れ、たくさんの善意が寄せられたことに感謝し、再建のための直轄チームを立ち上げたことを報告されまし。
 県民投票の結果、辺野古の基地建設反対の明確で揺ぎ無いものであり、何よりも重く尊重し、建設を中止し、普天間基地の即時運用停止と対話こそ必要だと訴えられました。また、民主主義が問われている、日本国民全体の問題だと呼びかけられました。
 山川仁豊見城市長は、「祖父が沖縄の自民党を立ち上げた。弱い人の立場に立つのが政治の役割」だと自らの政治家の原点を語り、203年1月28日に、オスプレイ配備撤回と、普天間基地の閉鎖・撤去を求めた建白書を提出し、実現への尽力に感謝され、沖縄での平和大会開催の意義は深いとのべられました。
 韓国からのゲストも、非核化と平和協定を結び、軍事同盟尾でない東アジアの未来を作ろうと呼びかけられました。

○緑ヶ丘保育園チーム1207  
 「基地があるのが当たり前で、何の違和感もなかったが、保育園に米軍機の部品が落ち、体が震え、価値観が変わった。」と、初めて、したことがなかった活動を始めたと話されました。しかし、米軍が部品落下を認めず、誹謗中傷にさらされることとなったが、私たちが思っていた以上に全国から署名が届き勇気づけられたと報告されました。
  保育園上空は飛行ルートになっていないにもかかわらず、国と国との約束を守らない、米軍と日本政府を告発し、原因究明と飛行中止を求めたが、沖縄県以外は、日本政府も冷たく米軍よりの回答しか寄こさない実態を報告されました。
  騒音も飛行も増え、子どもたちは「怖い」と耳をふさぐ日々が続いている姿に、国民として情けない。私たちが日本の政府と米軍を動かさなければと、「子どもたちとの楽しい時間を犠牲にして、お母さんたちは頑張っている」と訴えられました。

○全国各地の実体と運動の交流 
 宮古島、石垣島、与那国島は安全で静かなところで、銃も軍用自動車も見たことがなかったのに、中国が危ないと、説明に応じず、住民の声も聞かず、基地が押し付け、軍用車両が100台以上、迷彩服で銃を持った自衛隊員が宮古島を壊そうとしているとの告発。
  東村高江ではヘリパッドは完成したがまだまだ闘いは続くと、米軍に持ち去られたテントを全国からの支援で再建し、頑張るとの決意。
  秋田のイージス・アショアの闘いでは、「知事も県民も知らない、閣議決定に怒り心頭」と訴え「なぜ、秋田が最適なのか」「グーグルアショアによる、地形データーの誤り」等を指摘。
  東京、日野市でも、横田基地にオスプレイが配備され、夜間・無灯火飛行が繰り返されて、「夜間無灯火訓練は文字通り適地攻撃訓練」「無灯火飛行は航空法違反」であるにもかかわらず、日米地位協定によって米軍には適用されない実態を告発されました。

○防衛大学生への酷いいじめの実態告発 
 防衛大学のいじめ人権侵害で闘っている被害者のお母さんの、訴えは宿舎生活で蔓延する陰湿ないじめで、戦前の軍隊から受け継がれている、暴力支配により人格が否定されるすさまじいものでした。裁判で人権侵害が蔓延していることが明らかになっているにも拘らず、国の責任を免罪する判決は、司法が独立しているのかと、怒りを禁じ得ませんでした。
 高校生平和ゼミナールに参加している高校生も、「戦争は嫌です」と新鮮な平和への想いを語りました。
○全国で行動を! 
 平和委員会事務局長の千坂純氏が主催者報告を行いました。
  民意を踏みにじって恥じない安倍政権の暴挙に対する、民主主義を守る闘いであり、戦争のための米軍基地建設のために環境と暮らしを破壊する暴挙に抗する、平和的生存権と憲法9条を守る闘いです。
  非核平和の北東アジアと核兵器のない世界を目指そうと呼びかけられました。
  「徴用工」問題は、植民地支配が生んだ深刻な人権侵害との反省に立って解決を図ることを求め、来年は被爆75年であり、現行・安保条約発効60年。安保条約を廃棄してこそ憲法が輝く日本を作ることが出来るを、国民的世論にしていこうと訴えられました。

 3日目は、京都平和委員会のオプションツアーは後日報告します。

(更新日:2019年11月15日)