2015年の東富士演習場などを実地視察した平和大会以来10年ぶりの平和大会リアル参加。名古屋市民会館で「なくそう!日米軍事同盟・米軍基地」を、メインスローガンに行われた開会総会には全国から1,000人が参加。全労連議長の秋山正臣議長の開会あいさつ、続いて日本平和委員会千坂純事務局長が主催者報告を行った。
■開会総会主催者報告
主催者報告では、ロシアによる核脅迫も伴うウクライナ侵攻、イスラエルによるパレスチナ・ガザへのジェノサイド、イスラエルと米国によるイラン攻撃など、二度と戦争はしない、核戦争を起こさせないとの願いが込められた国連憲章と日本国憲法の平和原則が、根本から脅かされていると指摘。
世界にはこれを許さない声が今広がっているとし、イスラエルによるジェノサイドやめよ、即時停戦とパレスチナ国家承認を求める決議は142か国。パレスチナ国家承認は160か国。イスラエルとパレスチナの自決権を認め、占領政策を中止し、「2国家共存」を大会の名において求めると呼びかけた。
核兵器禁止条約に署名・批准は99カ国・地域に。この流れこそ世界の本流。唯一の戦争被爆国、憲法9条を持つ日本こそ先頭に立つべきだと指摘。
2015年に戦争法を強行し、集団的自衛権行使を可能にし、アメリカの海外での戦争に参戦する道を開き、2022年閣議決定した「安保3文書」で敵基地攻撃能力を大増強する大軍拡が押し進められた。
軍拡を推し進め、金権腐敗にまみれ、財界優先・生活破壊の道を進めてきた自公政権は厳しい審判を受けたにも関わらず、企業献金にしがみつき、侵略戦争無反省、憲法改悪、大軍拡、戦争する国づくりの急先鋒の高市早苗氏を総裁にした結果、自公政権は崩壊し激動的情勢が生まれている。
憲法改悪と大軍拡路線で一致する日本維新の会と連立合意を交わし新政権が発足させた。裏金問題の解明は一切触れず、企業団体献金の禁止は棚上げにしたうえで、衆議院比例定数削減で民意を切り捨て民主主義蹂躙の暴挙を阻止する国民的運動が提起された。
憲法9条2項を削除し緊急事態条項の挿入、「安保3文書」改定によるさらなる大軍拡、原子力潜水艦導入推進、殺傷武器輸出の全面解禁,国民弾圧のスパイ防止法の制定、医療費4兆円削減合意に基づく社会保障の改悪、原発再稼働など危険極まりない反動ブロックによる悪政推進の連立合意。打ち破る国民的共同の運動を発展させることが呼びかけられた。
第一、切実な暮らしの要求と結合した大軍拡反対の国民的運動を拡げる。
GDP2%規模の大軍拡が生活関連予算の圧迫、削減がくらしを破壊する。
第二、核戦争につながる大軍拡を告発する
敵基地攻撃が核戦争にエスカレートすることを想定し、シェルター建設や核共有の検討を提唱
第三、「専守防衛」から米軍とともに先制攻撃する国への重大な転換を告発し、集団的自衛権の全面
行使目指す憲法改悪反対と結び、反対運動を拡げる
第四、沖縄県民との連帯を強める
沖縄・南西諸島は「台湾有事」口実に、米国の対中軍事包囲網の最前線に・長射程ミサイル配備、基地強大化。玉城デニー知事は「基地負担の増加や攻撃対象となるリスクが予想される。県民の理解は得られない」と表明。来年1月の名護市長選挙、9月の沖縄県知事選挙。「オール沖縄」の勝利、沖縄県民と連帯して平和を守る運動の発展を
第五、「死の商人」国家へと導く武器輸出拡大に反対を
第六、弾圧立法「スパイ防止法」に反対する運動を
外国人を敵視・排除する排外主義的思想と結びついて推進されていることが重大。日本の軍国主義が中国や朝鮮半島、アジアの人々を差別し侵略や植民地支配を進めた「戦争準備」の地ならし。排外主義との戦いに全力を
■沖縄から考える~私と基地くらしと福祉
しらない沖縄 ユーチューブ
沖縄の面積は日本の0,6% エメラルドグリーンの海
新基地建設 いまさら聞けない沖縄の基地の現状
1945年敗戦 沖縄は米軍の統治下 本土の33都道府県に米軍基地が設置
戦後経済成長の中、基地反対運動がおこり本土の基地は沖縄へ
米軍基地の74%が沖縄へ 沖縄面積の20%が米軍基地に
沖縄の米軍の機能
アジア太平洋地域には10万人の米軍うち5万人が日本に、その半分2,5万人が沖縄に
陸軍・海軍・空軍・海兵隊が米軍の構成
沖縄駐留の大半が海兵隊 海兵隊はアジア太平洋地域をローテーション移動する軍隊
沖縄に基地を置く必要ない
基地による騒音、山林火災、工期の墜落事故や米兵犯罪など被害が多発
43年間で米兵の検挙は5,896件(年平均137件、月平均11件)
特権に日本に米兵を裁くことが出来ず米兵はそのことを知っている
墜落事故は43年間で676件発生 騒音弊害は120,6㏈
普天間基地に24機配備 アメリカ本土では人口未周知での飛行は禁止されているが沖縄では日々繰
り返されている
普天間基地問題 戦後家を追われ基地が建設 人口密集地の世界で最も危険な基地
1996年返還が合意されたが日本政府が迷走
名護市辺野古はたくさんのサンゴやジュゴン等自然の宝庫に205haの新基地建設、160haは海の
埋め立て
埋め立て経費は2311億円、建設費総額は3500憶円 甲子園球場の158倍
普天間基地から36キロの至近距離 毎年3500億円を米軍基地に使っている(全国の国立・公立
大学無料にできる)
沖縄の基地関連収入は4,9% 基地返還地域では商業施設建設など数百倍の経済効果
(更新日:2025年10月27日)



