地下鉄烏丸線可動式ホーム柵全駅設置を!決算特別委員会局別質疑 交通局

○2030年全駅設置の方向が示され、かねてから求めており歓迎する。ホーム柵設置の要望は、重度の脳性まひで電動車いすを使うメンバーが2006年、烏丸線九条駅で転落したことから。市営地下鉄の東西線には転落防止用ホームドアがあるが、烏丸線にはないため毎年事故が発生。この年、4件の転落事故が起こり「これ以上放置できない」。障害者団体「日本自立生活センター」(南区)の仲間と相談し、08年、他の障害者団体に呼びかけて「全ての人に安全な駅ホーム設置を進める会」を発足。2012年に5,000人分の署名を市に提出するなど、運動を進めてこられた。会は「私たちは、地下鉄烏丸線のホームに何度か転落し大怪我をしています。地下鉄烏丸線ホームのスペースは、法律に定めるところの最低限のスペースしか確保されておらず、車いす使用者にとっては、乗客とのすれ違いや方向転換のための十分なスペースがなく、いつ自分がホームに落ちて死んでしまうのではないか、と不安を抱いています。可動式ホームドアを設置することで「車いす使用者(高齢者・障害者)」・「視覚障害者(最も重要)」「ベビーカーを使用する人」・「児童(登下校時)」・「飲酒者」など、全ての人がホームに転落することなく、安全に利用できるようになります。痛ましい事故を未然に防ぐ為にも、地下鉄烏丸線に1日でも早く可動式ホームドアの設置されるよう求め、運動を続けていく決意です」と運動を続け、2014年12月20日に烏丸御池駅に、2015年10月10日に四条駅に、2015年12月12日に京都駅に、2023年1月21日に北大路駅にホームドアが設置された。運動をはじめ15年間で15駅中4駅の整備。あまりにも遅い。当初の予定では2028年までに全駅設置するはずが、コロナ禍による利用者の減少を理由に計画が延期された。インターネットの「鉄道事故データベース」によると、この間に、駅ホームでの事故が8件の事故が発生している。①2010/02/20、16:20四条駅、65歳/女性/死亡②2013/12/28、13:57烏丸御池駅、54歳/男性/軽傷③2016/10/15、00:00北山駅、82歳/男性/軽傷④2017/06/13、21:08京都駅、男性/重傷⑤2023/07/04、13:30松ヶ崎駅、20代/男性/死亡⑥2026/01/08、10:10鞍馬口駅、60代/男性/軽傷⑦2026/04/12、20:36今出川駅、人身事故⑧2026/05/06、13:18烏丸御池駅、男性/死亡。全てではないにせよ、ホーム柵が設置されていれば防げた事故ではないか。安全を最優先するべき交通事業者として、コロナを理由に延期するべきではなかったのではないか。痛ましい事故を防げたのではないか?
(答弁→秋丸高速鉄道部担当部長)東西線は開業時からホームドアを設置。烏丸線には当初なかった。様々要望をいただき、順次設置を進めてきた。今回全駅設置に取り組んでいる。可動式ホーム柵設置は、転落に対する安全対策に一番有効との認識。コロナ禍でお客様数が激減し、先の経営状況が見通せないなか見送った。当初計画では、列車の運行を守るため、ATO設備と稼働柵設置時期を合わせ、運転とホーム柵開閉を連動させる計画で進めていた。ホームの安全性向上を一番に考え、早期設置できるよう検討し、今回はATOによる扉自動開閉によらず、京都駅など設置済みの4駅と同様に、乗務員による手動操作に変更して、早期設置を取り組んでいる。今年8月ホーム先設置工事の契約を締結した。着手に向けた現地調査や、機器の仕様・詳細について受注者と協議している。部品手配、本体製作に着手する予定。R10年度全駅設置を一旦見送ったが、R10年度から一駅ずつ順次共用、R12年度上半期に全駅共用できるよう進めている。
○手動にすると10秒くらい、全駅で2分くらい遅延する。交通事業者としては運行ダイヤを重視されるのは当然だが、それよりも、人命最優先されるべき。全国では全駅設置が進んでいる。大阪メトロは2026年3月18日(水曜日)のOsaka Metro 谷町線 八尾南駅の運用開始をもって、関西の鉄道会社で最大規模となる全9路線全134駅(ニュートラムはホームドア)の整備が完了。東京メトロでは、2026年3月28日東西線原木中山駅での供用開始をもって、東京メトロ全路線全駅(9路線180駅)での整備が完了。名古屋市交通局も2026年6月8日鶴舞線赤池駅整備で、全86駅への設置が完了した。京都市交通局はようやく全駅設置へ、11駅の可動式ホーム柵設置工事を、「日本信号」が2026年8月19日に24億7,000万円(税別)、27億1,700万円(税込)で落札した。2027年度からホーム柵の製作を進め、2028年度から各駅への設置・順次供用を開始。2030年度上半期には烏丸線全15駅でホーム柵が稼働する予定。昨年1月の京都市の発表について「会」のブログには「今回の計画では2030年までに11駅にホーム柵が設置されます。調査、設計、作製を経て2028年から2年間で各駅に設置されていくようです。2008年の会の結成以来、烏丸線全駅にホーム柵設置を求めてきました。今回の発表を歓迎するとともに、前回のように延期されることがないよう注視していきます。」とされている。何より安全優先の公共交通として、会の求めを積極的に受け止めて、前倒しの計画が必要ではないか、1日も早い供用開始を求める。
(答弁→秋丸)現在の計画での懸念は、世界情勢・中東情勢等による部品の手配の遅れなどだったが、8月に契約締結し協議を進めている。部品手配含め計画通りできるとのことで、なるべく早くとの思いも持っているが、受注者と協議し着実に全駅設置実現を進めている。
○烏丸御池駅、設置の前の年に事故が起こっている、北山駅でも起きている。前倒しで設置していれば事故が防げたと思う、一日でも早く設置を。事故にあわれた方の負担も大きい。事故でダイヤの乱れ、遅延も起こる、全力で前倒し設置を求める。

(更新日:2026年10月16日)